リベリアの白い血

リベリアの白い血

Add: etapu22 - Date: 2020-12-10 22:10:52 - Views: 6404 - Clicks: 470

しかし、元兵士のジェイコブとの予期せぬ再会により、リベリアでの忌々しい過去がシスコに蘇ってくるのだった. 1ch/カラー/DCP/原題:Out of My Hand) 監督:福永壮志. (C) ニコニコフィルム 映画にはときとして、「制作環境」と「作品内容」がリンクすることがあります。 本作で主演を務めたシスコ役のビショップ・ブレイは、実際にゴム農園でラテックス採取をしていた経験があり、内戦で逃れたガーナの難民キャンプで演技に目覚めたといいます。 またアメリカ編の撮影後は、アメリカに移住して俳優活動のさらなる夢に挑戦しているそうです。 まるで、自分が演じたシスコの背中を追うかのように。 そしてカメラマンの村上涼さんの死は、自身で撮影した画の真実性を図らずもなぞっています。. 「リベリアの白い血」への感想・オススメ文・期待コメント 映画を観た方の感想やオススメ文、これから鑑賞予定の方からの期待コメントなどをお待ちしております。. 。 『リベリアの白い血』 (年/米国/88分/リベリア語・英語/ビスタサイズ/5. 西アフリカからニューヨークへ、自由を求めて生きる男の物語。 リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働の中で家族を養っていた。. 『リベリアの白い血』は年の映画。『リベリアの白い血』に対するみんなの評価やクチコミ情報、映画館の上映スケジュール、フォト.

(C) ニコニコフィルム それまでシスコはゴム農園で労働に従事しており、夜明けとともに家をでて、日没とともに帰宅するという過酷な日々を送っていました。 広大な土地一面に並び立つゴムの木のプランテーション。その1本1本にナイフで切れ目を入れ、白い樹液(ラテックス)が滴り落ちるのをバケツで採取します。 その何百とある赤いバケツを、シスコたち労働者は一つずつ回収してゆき、両肩にかけた天秤棒の金属バケツに移して運び歩く毎日。照りつける陽射しも容赦ありません。 ナイフで削って流れ落ちる白い筋は、泣いているようにも、血を流しているようにもみえます。 リベリアの“白い血”の一義的な意味は、ここにあります。. (C) ニコニコフィルム 「移民」や「労働」というテーマを考察することと矛盾するようですが、本作はまさしく、ただ映像を観るだけでもまったく飽きない時間が流れています。 暗闇とカンテラ、黒い手と白い樹液、褐色の大地と真っ白な太陽。 そのコントラストが残像として目に焼きつき、「知る」ことを映像美のほうから支えています。忘れようのない美しい映像体験です。 それが映えるよう、「無為な時間」をつくるという演出もまた巧みです。 シスコたち労働者は、労働環境を改善するため、また父母からつづく悪循環を断ち切るため、ついにストライキを決行します。 でもその闘争的な響きとは裏腹に、つぎの日から亭主たちはだらだらと過ごすことしかできません。 家にいると妻に叱られるというわけで、みなでサッカーや釣りに興じます。 ここがまた画になっていて、たとえば北野武監督の『ソナチネ』(1993)が、ヤクザたちの戦争を引き延ばして沖縄の白い浜辺で遊ばせていたような「美」が立ちあらわれます。 すなわち、行動に移る前の時間をのばし、無目的化した空間のなかで、純粋に光学的な画を体感させる演出、といってもいいでしょう。 作中の世界は赤いバケツ、緑の森林、黄色いタクシーとさまざまに彩られていますが、白と黒が基調になっているためどのショットも引き締まった表情をみせ、光と影で勝負する良質なモノクロ映画をみたような余韻に浸れること請け合いです。 しかしながら、村上涼さんは撮影中にマラリアに感染し、志半ばで帰らぬ人となってしまいました。. See full list on cinemarche. リベリアの白い血 ジャンル 平和 人権 その他 時間 88分 製作年 監督 福永荘志. 「リベリアの白い血」 の解説・あらすじ・ストーリー リベリア共和国のゴム農園で働くシスコは過酷な労働で家族を養っていた。 そんな時、従兄弟からN. 今回はアメリカを拠点に活動する日本人、福永壮志監督の描く『リベリアの白い血』です。 作品情報 『リベリアの白い血』 原題:Out of my Hand. (C)1976, renewed, COLUMBIA PICTURES INDUSTRIES, INC.

(C) ニコニコフィルム 自分の国をでても、自分の過去はついてくる。そのうえでする労働は、仕事は異なっても本質はおなじである。 シスコを通してみてきた移民の姿は、「出稼ぎでより豊かな経済的恩恵を得ている」という通俗的な印象を覆すに十分です。 解放された奴隷が建国したリベリアは、「Liber(自由)な国」だったはずです。 しかし実際に起こったことは、アメリカからの入植者による先住民の迫害でした。 この再植民者に流れる“白い血”というものが、邦題の2つ目の意味となります。 アメリカで自分たちが被ってきた暴力を、自由になった土地で繰り返す悲劇。憎しみの応酬、暴力の連鎖を断ち切るためになにができるのか。 内戦後、リベリア政府がリベリア映画組合を設立したことが、ひとつのヒントになるのではと考えられます。. 映画「リベリアの白い血」を鑑賞します。 アフリカとニューヨークを舞台に、日本人監督が描く“移民”の物語です。 国際理解映画上映会「リベリアの白い血」チラシ(pdf:840kb) 日時:年2月28日(日曜日)13時30分から15時30分まで(13時開場). 映画「リベリアの白い血」を観て 年にアメリカ・リベリア合作で制作された映画で、監督はニューヨークで活動中の日本人です。 映画は、一人のリベリア人労働者を通して、我々が何も知らないリベリア人の生活が、我々の日常生活にいかに関わって. 「アップリンク渋谷」の公式サイトリニューアルに伴うurl変更について 「アップリンク渋谷」のサイトリニューアルに伴い、urlが変更となりました。. リベリアの白い血(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて. 「リベリアの白い血」の解説 本作は内戦の傷痕が色濃く残るリベリアで、政府公認の映画組合と共に制作された初めての映画である。 後半には移民の街・NYに舞台を移し、アメリカで生きるアフリカ系移民の日常が鮮烈に描かれる。. 映画『リベリアの白い血』より リベリアの白い血 リベリアとニューヨークを舞台に、ある移民の葛藤を描く映画 『リベリアの白い血』 が8月5日(土)より アップリンク渋谷 にて公開。w. リベリアの白い血のレンタルdvd ビデオ ブルーレイは【tsutaya 店舗情報】です。.

本作はニューヨークを拠点にする福永壮志監督が、リベリア映画組合の協力のもと、同国とNYで撮影した初長編映画です。 リベリアとアメリカが舞台と聞いて、意外に思われる方もいるかもしれません。 監督の義弟で、撮影監督を務めた村上涼カメラマンが、もともとリベリアでドキュメンタリーを撮っていたという影響はもちろんありますが、それに加えて両国の歴史的な関係が大きな意味を持っています。 リベリアは、アメリカの解放奴隷が祖国に帰還し、1847年に建国した国です。それは国旗のデザインがアメリカの星条旗を模していることからも読みとれます。 ニューヨークにも、リベリア人コミュニティーの“リトル・リベリア”が築かれていて、本作の主人公であるシスコ(ビショップ・ブレイ)はそのつながりを頼りに、移民労働者としての道を歩むことになります。. K:日本公開タイトル『リベリアの白い血』も、監督ご自身が付けたのでしょうか? 監督:それは配給と相談して決めました。最終的に自分もOKを出しましたが、邦題となると何がいいのか難しくて、日本の配給の意向が大きいです。. More リベリアの白い血 videos. · ・14:30~16:00:『リベリアの白い血』上映 ・16:00~17:00:希望者のみの座談会 参加費:1000円/名 ※クラウドファンディング参加者の方は、申し込み時にお送りした割引コードをご入力ください、ご入力いただきますと、無料でのチケット購入が可能です.

・「リベリアの白い血」あらすじ リベリアのゴム農園で働くシスコ(ビショップ・ブレイ)は過酷な労働環境を改善しようと するが、状況は変わらなかった。ある日、いとこのマーヴィン(ロドニー・ロジャース・べッ. Best Fiction Award 、サンディエゴ・アジアン映画祭で新人監督賞を受賞。. 『リベリアの白い血』パンフレット 本作は各国の国際映画祭でも非常に高い評価を受けています。 その最たるものは、第31回(年)インディペンデント・スピリット賞に日本人として初めてノミネートされたことでしょう。 独立系の映画を選考する同賞は、毎年アカデミー賞の前日に開催され、年は世界で大ヒットを記録した『ゲットアウト』に作品賞と監督賞がおくられました。 年は作品賞が『スポットライト 世紀のスクープ』、外国映画賞は『サウルの息子』という年度で、そのなかで『リベリアの白い血』は制作費50万ドル以下の部門「ジョン・カサヴェテス賞」にノミネートという快挙。 福永監督はこうパンフレットで語ります。みずからの国籍に立脚するのではなく、いち人間として、いち労働者を見つめている姿勢がよくわかりますね。 ともすると、リベリアとアメリカと日本という関係だけで“国際的”と評してしまう向きもありますが、本作が真に国際的な評価を受けた理由は、国よりも深い次元に生きる人間の実存、そしてもはや国に求めることのできない存在=移民を普遍的に扱ったからに違いありません。 まず“知る”ことが、“思いやり”の一歩になる。 そうみるとき、村上涼カメラマンの広く美しい画はいっそうの意味をもち、ドキュメンタリーを出発点とするその視点が、わたしたちが「知る」うえでの「目」の代わりとなってくれます。.

年、長編映画デビュー作『 リベリアの白い血 』(原題: Out of My Hand )が 第65回ベルリン国際映画祭 のパノラマ部門に正式出品される 。. 映画「リベリアの白い血」上映会 年12月16日 16時18分 掲載. リベリアでは1989年から年にかけて断続的に2度の内戦が勃発し、人口400万のうち15万人以上の死者をだす惨禍に見舞われました。 光が強いほど影もまた濃くなる。美しいカメラワークのなかには、隣接する死の予感であったり、暴力の気配だったりがじつは匂い立っています。 それはストライキに失敗したシスコがニューヨークに渡ってから顕著になり、彼はタクシー運転手として働く日々のなかで、かつての「戦友=忘却した過去」と再会します。 「抑圧されたものの回帰」とは精神分析の用語ですが、シスコが同僚に「亡霊がいるんだ」と語る場面がなにより象徴的です。 亡霊はすでに死んでいるため、殺すことができません。意識ではどうすることもできず、何度も何度も返ってきてしまう存在。俗にトラウマといいますね。 戦友のジェイコブ(デイヴィッド・ロバーツ)は、シスコが内戦時におこなったこと、生きたまま皮を剥ぎ、ワインみたいに血を飲んだことを言って聞かせます。 そこに、ガソリンスタンドで洗車するショットが重なります。拭っても拭っても、赤い泡はフロントガラスを行ったり来たりするだけで消し去ることはできません。 リベリアの“白い血”の大地には、“赤い血”が流れていました。.

ALL RIGHTS RESERVED. ゴムの木に傷をつけて、そこから白い樹液が溝を伝って、赤い小さな容器に溜まってく。 題名の白い血ってこれのことかな。 美しい自然に、過酷な労働環境。 バケツ2杯に入れた樹液を計って、 大きなタンクに流し込む作業。. 映画『リベリアの白い血』は、西アフリカの国・リベリア共和国からアメリカ・ニューヨークへの移住を決意した主人公. リベリアのゴム農園で過酷な労働を強いられていた男が単身アメリカに渡り、葛藤する姿を描く人間ドラマ。ニューヨークを拠点に活動する福永. シスコはリベリア共和国のゴム農園で働きながら、家族を養っていた。 過酷な労働環境改善のため、仲間たちとともに立ち上がるが、状況は一向に変わる気配がなかった。. そのリベリアを舞台にした映画『リベリアの白い血』(米・リベリア合作)が、8月5日より公開中だ。 監督は、ニューヨークを拠点に活動している日本人で、これが長編デビュー作となる福永壮志氏(34)。�. リベリアの白い血原題:Out of My Hand/アメリカ、リベリア 上映時間88分監督・脚本・編集:福永壮志製作:ドナリ・ブラクストン、マイク・フ. リベリアの白い血 の解説・あらすじ、映画レビューやストーリー、予告編をチェック! 上映時間やフォトギャラリーなども。.

リベリアの白い血 DVD 発売日:年8月2日 最安価格: ¥2,678. リベリアの白い血 dvd ビショップ・ブレイ (出演), ゼノビア・テイラー (出演), 福永壮志 (監督) & 0 その他 形式: DVD 5つ星のうち3. リベリアの白い血()の映画情報。 評価レビュー 34件、映画館、動画予告編、ネタバレ感想、出演:ビショップ・ブレイ 他。 リベリアのゴム農園で過酷な労働を強いられていた男が単身アメリカに渡り、葛藤する姿を描く人間ドラマ。. 同作は、 モントリオール世界映画祭 、 ストックホルム国際映画祭 等世界各国の映画祭に出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞にあたるU. (C) ニコニコフィルム 本作のプロデューサーで福永監督のクリエイティブパートナーのドナリ・ブラクストンは、パンフレットに回想録を寄せています。 国際合作では、描かれるドラマ以前に“文化の衝突=異文化理解”というもうひとつのドラマが往々にして進行しています。 ここでは、「時間」や「連絡」や「季節」などの“理解”が進んだようです。 雨季にあたってしまったんですね。 そういった苦労を分ちあいながら、おなじ目標にむかって映画を制作していく過程は、いちばんの国際協力および平和活動といえるのではないでしょうか。 このことはどの国にかぎらず、人間が人間と接するうえで必要な態度に見受けられます。逆に内戦は対話の欠如の極北にあるものでしょう。 映画は映像表現ですが、それを支えているのはまず「言葉」であると。 つまり映画をつくることには不断の対話の努力が要され、それが日常にも還元されれば、争いがなくなることに望みをかけてもいいのではないか。 リベリア映画組合が初めて共同制作した本作は、闇夜を照らすひとつのカンテラの役割を果たしたとみました。 【連載コラム】『映画道シカミミ見聞録』記事一覧はこちら.

初長編「リベリアの白い血」(15年)がベルリン国際映画祭のパノラマ部門に出品され、ロサンゼルス映画祭で最優秀作品賞に輝くなど、世界的.

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